2019-10-30から1日間の記事一覧
#12 悲歌。 2.沈んだ涙 子守歌のようだった。 眠りへと堕ちていくこの身体、この心を癒やす音だった。瞳が閉じ、光から、熱から、時間からも隔離される。そして、二度とその瞳が開くことはない。時の流れを忘れた瞳は、生きる意味すらも、薄汚れた海の…
#12 悲歌。 2.沈んだ涙 子守歌のようだった。 眠りへと堕ちていくこの身体、この心を癒やす音だった。瞳が閉じ、光から、熱から、時間からも隔離される。そして、二度とその瞳が開くことはない。時の流れを忘れた瞳は、生きる意味すらも、薄汚れた海の…